まろさんの雑記帳

40代初マタの高齢出産で予定帝王切開となった記録

予定帝王切開レポ

2022/08/01 予定帝王切開レポ

実際の予定帝王切開手術前後の出産レポート。

コロナ禍ということで立ち合い・面談は全面禁止。
PCR検査をして陰性の場合のみ入院が許可された。

なおこちらの記録はあくまで個人の体験談。
産院によって手術のやり方は違うため、全ての帝王切開がこのように進むわけではない。

多少は参考にはなるかもしれない。

帝王切開手術の記録

手術前日(2022/07/31)

▪️13時半

入院/PCR検査陰性

・個室を希望していたが、お産が立て込んでいて大部屋(差額なし)に案内される🥲
・コロナ禍ということもあり、大部屋内は全てカーテンで区切られかなり静か。生活音もほぼ聞えず緊張感がすごかった(帝王切開待ち2名、誘発待ち2名でピリピリしてたのかもしれない)。

▪️14時半

NST
・過去にないくらいの張りが現れ、看護師さんが心配して見に来る。

▪️15時半

剃毛/内診

・VIOのブラジリアンワックスを事前にしていたので、剃られるのは一瞬だった。
 ワックスをわざわざしていたことにしょぼんとしていたが、意味はあった。

・内診ではグリグリされて消毒薬を塗られる。結構痛い。
 医師からは「問題ないねー」。ということで手術はできそうな模様。
・医師からは「消毒薬で汚れるかも」と言われるがナプキンは無事。出血ほぼ無し。

▪️16時過ぎ~

手術前最後のシャワー/洗濯・乾燥

・無料のアメニティを最近置くようになったそう。快適!

・シャワーで使ったタオルや着てきた服を洗濯した。
退院着を着用して入院した場合、余裕のある初日に洗っておくことをお勧めする

▪️18時頃

出産前最後の食事

・料理に定評のある産院のため、普通食も美味しかったが足りなかったため、持ち込んだクッキーとスポーツドリンク飲食

▪️22時以降

睡眠導入剤服薬後は絶食(お茶のみOK)

・すっかり昼夜逆転していた自分でも寝れた。導入剤すごい。と感動する。

2022/08/01

▪️6時前

起きたら夫から長文LINEでメッセージ。

今まで子作りに積極的ではなくタイミングが遅くなってしまったことを詫びる内容+帝王切開でお腹を痛めることに対する心配や今後の家族の在り方についての抱負が入っていた。
手術前でソワソワしていたがこれによりほっこりする。

▪️6時

NST

・異常なし 。張りもほとんど無い。

▪️7時

準備

・裸+パンツの上から術衣を着る。
・病院から支給された弾性ストッキングを履く(メディキュットの靴下のさらに薄いが強力バージョンみたいな感じ。売ってたら買いたくなるほど効く)。

▪️7時40分

朝食?

・絶飲食のため確認したら隣の人のご飯で間違いだった😭 。

・お子が悲しんだのか、直後にお腹と胎動大暴れ
 →もし食べていたら手術ができなくなるところだったので看護師さんに報告した。危ない。
・うとうと
・荷物を出して手術後の環境作り

▪️10時前

点滴と浣腸

・元々私自身の血管が細く斜めのものが多いため、点滴ルートがなかなか取れない…。
・先に浣腸しつつ、水を飲むことで血管を少しでも膨らますようチャレンジ。
・浣腸は辛かったが💩は無事退去。
・点滴か浣腸の影響か、急に下からの出血が始まる。下腹部痛発生…。

▪️10時過ぎ 

絶飲食開始/点滴リトライ

・点滴リベンジ。ベテランさんに交代してやってもらった。温めたり押したりの末、斜めに針を刺すことで何とかなる。
ブドウ糖注入後から急激に空腹おさまる。
・その後等張電解質などを注入。
・点滴で手間取り、手術の順番が遅くなった模様…。血管細いと色々損…。

▪️自由時間

・暇すぎて昼までゴロゴロウトウト。
ツイッターやLINEから応援メッセージなどが届く。ありがたかった。

▪️13時

・同室さんの帝王切開開始。
・次は自分だとソワソワが再開する。

▪️14時半

・抗生剤の点滴追加。 
・血圧と体温、心拍確認 →異常なし。いよいよ準備が整った。

 ▪️15時

手術室へ(徒歩)
・手術台の上で、全ての服を脱いで真っ裸に。
・バスタオルをかけられる。
・相変わらず下からは鮮血出血があり、診てもらったところおしるしと判明。

腰椎部分麻酔

・腰を曲げて腰椎に麻酔。押されて入ってくる気持ち悪さはあるが耐えられる
・ふくらはぎになにか履かされる (空気圧のフットマッサージ機みたい。気持ちいい)
尿道カテーテル入る 。
・前後して、首から下が痺れっぱなしのようになる。
・腕で冷たく感じる金属が腹では無温度なのが面白い。
・急に歯がガチガチ音を立てるように (温度変化や急な身体の変化による緊張か?)

▪️15時15分ごろ

最終確認後しばらくして執刀

・開腹された感なく、助産師の実況には半信半疑。
・手術中はほぼ完全に無痛だった。
・直後に羊水混濁が見つかり一瞬現場がざわつく。
・私は詳細がわからないため、何があったの?と助産師に確認するも「大丈夫」と言われる。

▪️15:32

爆誕

・元気な産声がお腹の方から聞こえてくる。
・声を聞くだけで泣きそうになる。というか数適涙が出た。
・旦那に看護師が電話で生まれた旨の連絡をする。
・無痛分娩希望時に「産声動画」を希望していたことを把握してもらっており、動画を撮って貰えていた。感謝。
・生まれた直後の写真や動画を撮って貰えたが基本血まみれ。
・「47.3cm」&「予想より小さそう」という声が聞こえる。
  →後ほどの体重測定では2498。2500gに2g届かなかった模様。
   ただしわずかなのでNICU搬送ではなく院内保育器でいけることに。

顔の近くに我が子を連れて来てもらえる

・確かに小さい。
・顔と胴は真っ赤だが、手足は白いというか黒いというかでシワシワ。
・初対面は可愛いというより、「ほんとに生き物が入ってた!」「手足と赤いところのコントラストすごいなー」などの感想の方が強かった。
・手を触ってみたら握り返してくれた。
 →「人間の赤ちゃんが来てくれた」という思いが強まり、急に感極まって号泣する。

閉腹開始

・寝ていいよと言われ即意識を失う

▪️16時25頃 

手術完了

・旦那に医師が手術後の連絡(無事に済んだという連絡に言葉を失ったそう)。
・手術完了という声で再度覚醒する。
・何かに乗り部屋を移動。
・移動中「第2希望の個室が用意できている」と教えてもらい、大部屋とは違う部屋に運ばれベッドに寝かされる。

▪️16時44分

Twitterに生まれた報告

・簡潔な報告をするのが精一杯だったが、結局深く眠れず 徐々に覚醒。 
・周りを見回すとまあまあ広めの部屋だった。
・急遽の移動のため、セッティングしたものは全部ソファにまとめられていた🤣片付けるの大変だっただろうな・・・ごめんなさい。
・もちろん術後の快適生活のための準備はぶち壊しに…。最低限のものだけ、袋に入れて近くに置いてもらった。

▪️18時ごろ? 痛み止め点滴してもらう

・この段階では身体が震えたままで、寒いのかなと室温上げてもらう。
・ちょっと寝れる

▪️19時半 

半覚醒

・震えは治ったかわりに暑くて仕方ない。 全身汗だくになる。
・冷感ボディーシート役に立つ。
・新幹線で都内に一旦戻る旦那と電話。
 産声の動画と、私がお子と初握手をした動画にうるっときたそう。
・名前候補はもうちょっと顔がしっかりしてから決めようとなった。
Twitterのコメントを読んでうるうるする。

▪️21時 

せっかく個室なので実家にも電話。

・両親も同じ動画にうるっと来たそう。
・私が今まで見たこともない母親の顔になっているように思ったらしい。

▪️22時前

座薬と睡眠薬、痛み止めの点滴交換

・この辺りで麻酔や点滴の効果が完全に切れてくる。傷の痛みが強くなってきていた。
・薬や点滴によって、痛みはかなりマシになる。
・痺れて動かせなかった足と🍑は動かせるようになるが、流石にお腹は痛いため動けない。
・看護師から「後の回復が変わるから、寝たままでも動かせる部分はどんどん動かして」とアドバイスをもらい、暇があれば足を動かしていた。
・子宮を収縮させる点滴が地味に辛い(点滴がなくなるまでに数回やった)

2022/08/02(術後1日目)

▪️1時

点滴変更

・身体中が痛い。特に寝返りが打てないからか背中周りが痛い。
・背中に3角クッションを置いてもらって寝る向き変更。少しマシになる。

▪️4時

麻酔切れで起きる

・座薬追加してもらう(6時間ごと)
・適宜点滴交換 

▪️6時

状態チェック
・採血されるが、できる場所が少なく、手の甲にされる。痛い。
・点滴も漏れていた・・・再度差し直し。。。これも手の甲になる。痛い。
・子宮収縮の点滴が何気に痛いというか気持ち悪い。

▪️7時

朝食(流動食)
・噂通りの「いろんな汁の食事」だが、ゼリー飲料が入っており希望が見える。

▪️10時? 医師回診

・診察。私自身の経過は順調そうだった。
・お子は低体重+呼吸が上手にできていないとのこと。
・炎症反応もあるため保育器にしばらく入院することを知らされる。重症では無いらしいので明日には出られる可能性大。

・改めて羊水混濁のことを知らされる。
 →レベル3(かなり重度?)の混濁だったそう。
 →もし経膣分娩に拘って無痛分娩や自然分娩にしていた場合、おそらく誘発に手間取り長時間胎内にいたため、お子が大変なことになっていた可能性が高かったらしい。
 →体重も想定より少なかった。当初の無痛分娩スケジュール通りに強行して5日早く産んでいたら、確実にNICUのある病院に搬送になっていただろうとのこと。

・「今回帝王切開の選択をしたことで、時期・タイミング的にベストな状態で対応できたのではないかと思っている」との担当医コメント。確かにその通りだった。本当に感謝したい。

▪️昼  

三割がゆに昇格

・つけていたフットマッサージャーを外され、ベッドから起き上がる訓練開始
・腕の力でベッドに座る時と、立ち上がる時が痛い。
・腕の力ほんとに大事、鍛えれるなら鍛えた方がいい。

▪️夜 

五割がゆに昇格

・魚や野菜の煮物もつき、ほぼ通常食になる。
・立ち上がって歩く訓練をする。生まれたての子鹿みたいな動きになりはするが、痛み止めが効いていればなんとかなる!

その翌日(術後2日目)

ご飯はほぼほぼ通常食に近い形になった。
また、尿道カテーテルと点滴が外され、痛み止めと座薬は必須ながらもよろよろ自力で歩ける、しゃがめるまで回復した。

よろよろ散歩ついでに新生児室前に散歩に行ったところ、ちょうど我が子が保育器から出てきた直後の場面に出くわす。その後自室にて初対面&初だっこも達成できた。

 

帝王切開手術による分娩を経て思うこと

当初、ネガティブな印象は正直あった

主治医から「予定帝王切開」を勧められた時、同意するまでに一瞬間が空いた。
動揺したのか、診察室のキャスター付き椅子にうまく座れず、尻餅をつく失態もあった。

お腹を切るわけだから100%安心というわけではない。
会陰の傷はないだろうけれど、それ以上の傷を一生お腹に負うことにもなる。
見えないところではあっても、何歳になっても、やっぱり「傷」に躊躇する自分がいた。

また、「痛みが続き回復まで時間がかかる」という話も聞いていたため、正直怖かった。

自分と子どもが無事でいられる確率が高いなら、選ぶしかない

とはいえ、どう考えても、私の場合普通に産むより帝王切開の方がメリットは大きい。
帝王切開なら保険も降りる。経済的にも悪くない。
あらかじめ日程が決まっているから準備もしやすい。
何より、ここまで10ヶ月お腹の中にいる何かを無事に世に送り出したい。

そう思った時に腹が決まった。

実際に産んでみて

確かに術後は痛かった。
こんなに動けないの?とびっくりした。

ただTwitterで情報収集をしたり同じ境遇の人から話を聞いていたおかげで、その後の経過が予想できていたため冷静に対処できた。我ながら順調だと思う。
痛み止めも遠慮なくバンバン依頼したので痛みも耐えられるものだった。

手術後3日目には子を抱っこして世話することができた。
4日たった今では、おなかの痛さより腰の痛さや世話の筋肉痛の方が辛いかもしれない・・・。
(がそれも痛み止めで多少マシになる)

まとめ

まず産院の判断に感謝したい。

児頭骨盤不均衡ではまず経膣でチャレンジしてみる産院が多いようなので、初めからの帝王切開を提案してくれたというのは結構運が良い方だったと思う。

 

経膣で試してから緊急帝王切開になった人は、苦しんだ末に帝王切開となることをいきなり知らされる。産む瞬間は全身麻酔となり、産声を聞けないこともあるらしい。

対して予定帝王切開では陣痛の痛みで苦しまずにすみ、産まれる瞬間もきちんと体験できた。

羊水混濁があった以上、おそらく経膣分娩で挑んでいたとしても高確率で帝王切開コースにはなるはずだったので、事前に回避できたのは本当に幸せなことだったと思う。

 

次に、Twitterやリアルの友人たちによる応援、情報共有に感謝したい。
今までの体験談や直前の励まし、産んだ後の祝福は本当に自分の力になった。
ありがとうございました。

予定帝王切開レポ0:帝王切開が決まるまで

予定帝王切開レポ0:帝王切開が決まるまで

40代初マタ。体力もないし…と無痛分娩を希望していた私。しかし予定外に、帝王切開で出産することが決定した。

帝王切開に挑むにあたり色々情報を調べた。
しかしいまいち知りたい情報が纏まっているものが少なかったため、出産レポとして情報を残そうと思う。
あくまで個人の体験談のため、全ての帝王切開がこのように進むわけではない。
とはいえ、使える情報もあるかもしれない。

ある日急に帝王切開になると言われて動揺する誰かが、少しでも参考になる情報を残せていればいいな。

妊娠〜予定帝王切開になるまでの経緯

元々無痛分娩を希望し、都内の産院に通っていた自分。

不妊治療の末に授かったことがわかった当初。
クリニックから転院するにあたり、私は自宅から近く、かつ無痛分娩を取り扱っている産院を選択した。
しかしその病院に実際に行ってみたところ、全体的にサービスが高く高額…。
HPに記載されていない料金などもあり、都内の他の産院と比べても高目。
選んだ院が、いわゆるセレブ産院であることに気づく。

地元で出産した友人たちと話をしたところ、もし地元で出産を行う場合と比べたら40〜70万円の差が発生する可能性が高いことが判明。迷いが生じ始める。

 

価格以外にもう一つ気になっていた点として、この産院で子を産むとなると、全てが計画出産となる。
計画出産日のタイミングは基本的には「37週前半」。正期産ではあるが少し早めなのも引っかかっていた。

というのも親も妹も出産週数は少し遅め。
初産婦は初出産のタイミングが遅くなりがちとも聞いており、この週数で無事に産めるのか…?育ってるのか??と少し心配な部分があった。

里帰りに切り替え

悩んでいたちょうどその頃、実母から里帰りをしないかという提案があった。
生まれる子と同じ寅年の実母。
もう高齢になっていることもあり、地元でなら手伝えるが都内に手伝いに来るのは大変とのこと。

高齢出産となるため、親のサポートはできるだけ受けたいと考えていた自分。

 

色々調べたところ、地元の産院でも無痛対応のところがあり、しかも20週を超えていてもほぼ全件の里帰りを受け入れていることがわかった。
32週ごろまでは帰る必要もなく、遠方住みにも優しそうだったことが決定打に。

実家に里帰りすること、そして産む場所が決まった。

 

里帰り先の産院には2022年6月末に初予約し、7月から受診。
7月末に無痛分娩を予約(38週の初め)。
初産婦の場合、無痛分娩は最低でも38週からの受け入れになるそうで、計画日が早めであればあるほど時間をとって誘発処置をした方が安全らしい。

そのため数日前から2回に分けて、バルーン等の処置を行うことになった。

無痛分娩の処置が進められなかった

いよいよ7月末に出産を控え、7月下旬に2回の陣痛促進処置を進めることが決定(バルーン)。緊張しながら病院に赴いた。


月曜(1回目):経腹エコー

担当医「あれ?胎児が小さいな?(2400gに足りず:前回エコーは2550g)」

 →毎回胎児が横向きのため計測が難しい…。といわれつつ健診を過ごしていた。
  誘発前なのでかなり丁寧に測定したところまさかの逆成長。。。

産院では低体重を2500gと定義しているそうで、せめて2500g前後の値は欲しい。
流石に100g以上少ないとおすすめはできないという話になった
(搬送されてもよければ、無理矢理進めてもいいとは言われた)。

運の悪いことに、時期的に無痛の予約がいっぱい。
日程変更の場合お盆明けになってしまうとのこと。
そうなると予定日を超え、過産期に突入する。

 

担当医からは、「自然分娩にするか、このまま無理矢理進めるか選んで欲しい。ただ無痛の場合体重の件が心配なのと、まだ胎児の位置も高そうだし無痛と言えども長丁場になる。計画日に産めない可能性もある。できれば自然分娩をお勧めする」という話をされるが、私としては無痛でいきたい。

そもそもエコーは実際とずれることが多いし、今まで基準を超えてきてるんだし、チャンスにかけたい・・・。でないとこの産院を選んだ意味があまりなくなる。


そう希望を伝えると、「日程は延ばせないが、せめて低体重のリスクを減らすため誘発のスタート日だけでもずらして、明日再確認しよう」いうことになった(月曜・火曜→木曜 の予定が 火曜・水曜→木曜 になった)。

結局何もなくその日は帰されるが、お会計は6000円となりモヤっとする。
帰った後、「お子が育つため」と言い訳をして、甘いもの・果糖を食べまくった。
フルーツ3種、お菓子、オロナミンCとか、とにかく食べた記憶がある。

 

翌日2回目:経膣エコー

昨日大量に食べまくったせいか、奇跡が起こる。

担当医「胎児は2600gを超えているようです」
ほらやっぱり誤差じゃないか!!!大丈夫じゃ・・・


担当医「ただ子宮口も産道も硬すぎで頭も全然降りてきてない。また他の人に比べて、あなたの骨盤はかなり狭いと言われたことがないですか?既に胎児の頭がぎりぎり通らないように見えます…(その日の胎児の頭は9.5センチだった)」

えー…そんなの初耳だよ。なんだそれ・・・。

と思っていたらカーテンの向こうで話し合う声がする。偉い先生がコンサルトしている模様。

 

?「うーん、これは100%無理そうやね。予定日には出てこなそうだし骨盤も狭いねー。日程ずらしても無痛はどうやろね。自然分娩にしても難産、普通に出てこないかもね・・・」


会話の内容には不穏な気配しかしない。

そうこうしていると担当医から「一旦話し合いましょう」と声がかかり、診察室に通される。

 

話は、「予定帝王切開で進めましょう」ということだった。

無痛分娩の場合なら麻酔等でいきみにくいことから確実に難産、自然分娩で産む場合でも、経験上陣痛が数日続くような難産になりそうと説明を受ける。
  いわゆる骨盤と胎児のサイズが合わない「児頭骨盤不均衡」という状態に加え、妊娠前15キロの体重増加や高齢出産もあるため複合したリスクになるため、経膣に拘らなければ帝王切開でいくことを勧められた。

 

流石に数秒固まった。
今日無痛の処置をしにきたんじゃなかったっけ。
二日続けて中止???というか無痛ができない???


頭の中ではパニック。想定外にも程がある。
というか帝王切開ってお腹切るんだよなあ。
痛いっていうよなあ。傷跡残るんだよなあ…。えええ。

 

しかし冷静になって考えると、非常に合理的な判断と言わざるを得ない。
私はそろそろ子をこの世に送り出したい。
リスクと痛み、産後の体力低下を最小限にしつつ産めるのなら正直なんでもいい。

30秒ぐらいの無言の後この結論に達した自分は、周りに相談するでもなく帝王切開を選択した。

胎児の体重が若干心配だったため手術日程を1週間弱ずらし、予定帝王切開日は8/1に決まった。(手術前々日には旦那同席で、手術の理由や具体的なやり方の説明などが行われた)