予定帝王切開レポ0:帝王切開が決まるまで
40代初マタ。体力もないし…と無痛分娩を希望していた私。しかし予定外に、帝王切開で出産することが決定した。
帝王切開に挑むにあたり色々情報を調べた。
しかしいまいち知りたい情報が纏まっているものが少なかったため、出産レポとして情報を残そうと思う。
あくまで個人の体験談のため、全ての帝王切開がこのように進むわけではない。
とはいえ、使える情報もあるかもしれない。
ある日急に帝王切開になると言われて動揺する誰かが、少しでも参考になる情報を残せていればいいな。
妊娠〜予定帝王切開になるまでの経緯
元々無痛分娩を希望し、都内の産院に通っていた自分。
不妊治療の末に授かったことがわかった当初。
クリニックから転院するにあたり、私は自宅から近く、かつ無痛分娩を取り扱っている産院を選択した。
しかしその病院に実際に行ってみたところ、全体的にサービスが高く高額…。
HPに記載されていない料金などもあり、都内の他の産院と比べても高目。
選んだ院が、いわゆるセレブ産院であることに気づく。
地元で出産した友人たちと話をしたところ、もし地元で出産を行う場合と比べたら40〜70万円の差が発生する可能性が高いことが判明。迷いが生じ始める。
価格以外にもう一つ気になっていた点として、この産院で子を産むとなると、全てが計画出産となる。
計画出産日のタイミングは基本的には「37週前半」。正期産ではあるが少し早めなのも引っかかっていた。
というのも親も妹も出産週数は少し遅め。
初産婦は初出産のタイミングが遅くなりがちとも聞いており、この週数で無事に産めるのか…?育ってるのか??と少し心配な部分があった。
里帰りに切り替え
悩んでいたちょうどその頃、実母から里帰りをしないかという提案があった。
生まれる子と同じ寅年の実母。
もう高齢になっていることもあり、地元でなら手伝えるが都内に手伝いに来るのは大変とのこと。
高齢出産となるため、親のサポートはできるだけ受けたいと考えていた自分。
色々調べたところ、地元の産院でも無痛対応のところがあり、しかも20週を超えていてもほぼ全件の里帰りを受け入れていることがわかった。
32週ごろまでは帰る必要もなく、遠方住みにも優しそうだったことが決定打に。
実家に里帰りすること、そして産む場所が決まった。
里帰り先の産院には2022年6月末に初予約し、7月から受診。
7月末に無痛分娩を予約(38週の初め)。
初産婦の場合、無痛分娩は最低でも38週からの受け入れになるそうで、計画日が早めであればあるほど時間をとって誘発処置をした方が安全らしい。
そのため数日前から2回に分けて、バルーン等の処置を行うことになった。
無痛分娩の処置が進められなかった
いよいよ7月末に出産を控え、7月下旬に2回の陣痛促進処置を進めることが決定(バルーン)。緊張しながら病院に赴いた。
月曜(1回目):経腹エコー
担当医「あれ?胎児が小さいな?(2400gに足りず:前回エコーは2550g)」
→毎回胎児が横向きのため計測が難しい…。といわれつつ健診を過ごしていた。
誘発前なのでかなり丁寧に測定したところまさかの逆成長。。。
産院では低体重を2500gと定義しているそうで、せめて2500g前後の値は欲しい。
流石に100g以上少ないとおすすめはできないという話になった
(搬送されてもよければ、無理矢理進めてもいいとは言われた)。
運の悪いことに、時期的に無痛の予約がいっぱい。
日程変更の場合お盆明けになってしまうとのこと。
そうなると予定日を超え、過産期に突入する。
担当医からは、「自然分娩にするか、このまま無理矢理進めるか選んで欲しい。ただ無痛の場合体重の件が心配なのと、まだ胎児の位置も高そうだし無痛と言えども長丁場になる。計画日に産めない可能性もある。できれば自然分娩をお勧めする」という話をされるが、私としては無痛でいきたい。
そもそもエコーは実際とずれることが多いし、今まで基準を超えてきてるんだし、チャンスにかけたい・・・。でないとこの産院を選んだ意味があまりなくなる。
そう希望を伝えると、「日程は延ばせないが、せめて低体重のリスクを減らすため誘発のスタート日だけでもずらして、明日再確認しよう」いうことになった(月曜・火曜→木曜 の予定が 火曜・水曜→木曜 になった)。
結局何もなくその日は帰されるが、お会計は6000円となりモヤっとする。
帰った後、「お子が育つため」と言い訳をして、甘いもの・果糖を食べまくった。
フルーツ3種、お菓子、オロナミンCとか、とにかく食べた記憶がある。
翌日2回目:経膣エコー
昨日大量に食べまくったせいか、奇跡が起こる。
担当医「胎児は2600gを超えているようです」
ほらやっぱり誤差じゃないか!!!大丈夫じゃ・・・
担当医「ただ子宮口も産道も硬すぎで頭も全然降りてきてない。また他の人に比べて、あなたの骨盤はかなり狭いと言われたことがないですか?既に胎児の頭がぎりぎり通らないように見えます…(その日の胎児の頭は9.5センチだった)」
えー…そんなの初耳だよ。なんだそれ・・・。
と思っていたらカーテンの向こうで話し合う声がする。偉い先生がコンサルトしている模様。
?「うーん、これは100%無理そうやね。予定日には出てこなそうだし骨盤も狭いねー。日程ずらしても無痛はどうやろね。自然分娩にしても難産、普通に出てこないかもね・・・」
会話の内容には不穏な気配しかしない。
そうこうしていると担当医から「一旦話し合いましょう」と声がかかり、診察室に通される。
話は、「予定帝王切開で進めましょう」ということだった。
無痛分娩の場合なら麻酔等でいきみにくいことから確実に難産、自然分娩で産む場合でも、経験上陣痛が数日続くような難産になりそうと説明を受ける。
いわゆる骨盤と胎児のサイズが合わない「児頭骨盤不均衡」という状態に加え、妊娠前15キロの体重増加や高齢出産もあるため複合したリスクになるため、経膣に拘らなければ帝王切開でいくことを勧められた。
流石に数秒固まった。
今日無痛の処置をしにきたんじゃなかったっけ。
二日続けて中止???というか無痛ができない???
頭の中ではパニック。想定外にも程がある。
というか帝王切開ってお腹切るんだよなあ。
痛いっていうよなあ。傷跡残るんだよなあ…。えええ。
しかし冷静になって考えると、非常に合理的な判断と言わざるを得ない。
私はそろそろ子をこの世に送り出したい。
リスクと痛み、産後の体力低下を最小限にしつつ産めるのなら正直なんでもいい。
30秒ぐらいの無言の後この結論に達した自分は、周りに相談するでもなく帝王切開を選択した。
胎児の体重が若干心配だったため手術日程を1週間弱ずらし、予定帝王切開日は8/1に決まった。(手術前々日には旦那同席で、手術の理由や具体的なやり方の説明などが行われた)